コグネックスの画像ベースのバーコード読み取り技術で、NetflixがDVD返却プロセスの自動化を実現

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コグネックスの画像ベースのバーコード読み取り技術で、NetflixがDVD返却プロセスの自動化を実現

画像処理とバーコードリーダのトータルソリューションプロバイダであるコグネックス株式会社(本社東京都文京区、代表取締役社長 井上 誠)は、世界中のあらゆる場所で使用されているコグネックス製品の活用事例をご紹介しています。今回は、米国のオンラインDVDレンタル及び映像ストリーミング配信事業会社Netflix社の活用事例を新たに発表しました。

DVDレンタルを手掛けるNetflix社にとって、最も費用がかかっていたプロセスは返却DVDの処理でした。

手作業で郵便バッグを開け、中のディスクを取り出し、各タイトルを確認し、さらにディスクの状態を確認し、ディスクをきれいにしてからシステムスキャンを実行するというように多くの人員が必要でした。

Netflix社は、このプロセスにコグネックスのバーコードリーダを使用した自動レンタル返却マシンを導入し、作業を自動化することで、生産性を高めるとともに、人件費の削減を実現しました。

概要

課題

DVD返却プロセスが全て手作業によって実施されており、生産性とコストが課題になっていた

解決策

自動レンタル返却マシンにDataMan100バーコードリーダを使用し、毎時約3,600件のバーコードの読み取りと検査を実施

利点

Netflix のディスクハブ上のバーコードをあらゆる角度から読み取ることが可能

詳細

Netflix社は、生産性を高め、人件費を削減するため、自動化を専門とする世界中の大手企業に顧客の返却プロセスを簡素化する方法の提案を求めました。

7社に相談を持ちかけ、うち2社を選び、試作品の開発と構築を依頼、カリフォルニアで4週間の性能試験を実施して競い合わせました。その中の1社である、アイルランドのウィックローに本社を構える自動化ソリューションを専門とするBronway Automation社(以下、Bronway社)は、Netflixのカリフォルニア物流拠点向けにARRM3600(Automated Rental Return Machine:自動レンタル返却マシン)を設計・開発し、設置しました。

Bronway社は、4週間の集中試験期間に試作機を本番環境で稼働させ、優れた性能を実証するとともに、180ユニットの受注を獲得することに成功しました。

そ して、Bronway社のARRM3600ユニットが採用され、米国全土に42箇所あるNetflix物流センターに設置されました。納品と設置スケ ジュールは厳しく、1台が6,500以上の部品で構成されるマシンを毎週6台設置し、設置前に厳密なテストと検証まで行うことが要求されました。この厳し いスケジュールにも関わらず、すべての設置は予定通り行われ、Netflixの稼働開始日を一日も遅らせる事なく、製造プログラム全体を完了させました。

優れたコード読み取りテクノロジが差をつける

 

レンタル返却プロセスに必要なすべての検査および検証チェックを引き継ぐため、Bronway社は、ARRM3600ユニットに、コグネックスの高度なDataMan®バーコードリーダを採用し、封筒、スリーブ、DVDディスクのバーコードを読み取り、ARRM3600を経由して中央サーバーに送信することで、プロセス全体のトレーサビリティ確保を実現しました。

 

各ARRM3600ユニットには、ステーションの各所に合計9台のDataMan100バーコードリーダが設置され、毎時約3,600件のバーコードの読み取りと検査を実施しています。

Bronway社の統括マネージャであるJames Frostは、「コグネックスのDataManバーコードリーダは、Netflixのディスクハブ上のバーコードをあらゆる角度から読み取り、読み取ったバーコードでNetflixスリーブの向きを判断するというソリューションを提供することができます。1台のユニットで両方の機能を提供している企業は他 にありません。

コグネックス社と相談した結果、1,620台のDataManが必要であることがわかりましたが、DataManが弊社(Bronway社)にとって、技術面および業績面のいずれにおいても最適の選択であると判断し、採用しました」と語っています。

DVDレンタルの返却プロセス

DVDの返却プロセスは以下のように実施されています。

  1. まず、Netflix社宛ての郵便物が2台の回転式棚に投入されます。郵便物は回転しながら次のステーションに送られ、そこで荷物の厚さ(ディスクなし、ディスク1枚、ディスク2枚など)が確認されます。
  2. ディスク1枚の場合、DataManを回転プレートの上に置き、上向きに置かれた郵便物の外側のバーコードを読み取ります。
    さらに2台目のDataManを回転プレートの下に置き、下向きになっている郵便物のバーコードを読み取ります。
  3. 次のステップでは、郵便物を切り開き、回転させて次のステーションに移動し、封筒の切れ端を取り除きます。
  4. スリーブを取り出したら、DataManがバーコードの位置を確認してスリーブの向きを判断し、ディスクをスリーブから取り出せるようにします。
    スリーブの向き(上向きで4方向、下向きで4方向の8方向の内のひとつ)が決まったら、読み取りステーションに設置された4台(上に2台、下に2台)のDataManを使ってバーコードを読み取り、向きを決定します。
  5. バーコードを検知したら、データとロケーションをARRM3600に報告します。こうしてスリーブの向きが決まり、ディスクをスリーブから取り出せるようスリーブの口の向きを直します。
  6. Netflix社のDVDには、ドーナッツ型のバーコードラベルがディスク表面の中央の穴の周りに貼られています。
    このラベルは「ハブリングラベル」と呼ばれています。ディスクをスリーブから取り出したときに、このバーコードがスキャンされます。この読み取りステーションでは、ディスクは、2方向(上向き、下向き)のいずれかです。
    ここでは、設置されている2台(下向き、上向き)のDataManバーコードリーダでハブリングラベルのバーコードを読み取ります。
    ハブリングラベルの向きは、特定されていないため、カメラはその位置に関係なく読み取ります。
  7. ディスクの向きは、DataManが読み取ったバーコードで判別します。ディスクの向きは、次の洗浄および表面スキャニングに必要となる場合にのみ直されます。表面スキャン検査をパスすると、ディスクは元のスリーブに戻されます。
  8. 9番目のDataManは、スリーブのバーコードを読み取り、そのデータに基づいてARRM3600が適切な保管場所を割り当てます。

 

ronway社では、ARRM3600ユニットの提供に加えて、全米のNetflix社のオペレータ、技術者、エンジニアを対象とした総合トレーニングプログラムも実施しています。
Netflix社のオペレーションサポート担当ディレクタであるPaul Johnsonは、「稼働を開始してから、このプロジェクトはあらゆる分野で私たちの期待以上の成果をもたらしてくれました。ディスクが正しくスリーブに入れられているかをチェックする工程が自動化されたことにより、顧客満足度が目に見えて大幅に向上しました。DataManの信頼性は素晴らしく、たとえバーコードリーダに問題(実際はUSBハブが問題の原因だった)が発生した場合でも、コグネックスは速やかにエンジニアを派遣して、Bronwayの担当者と共に現場で問題解決に取り組んでくれました」と、語っています。

Netflix社のオペレーションエンジニア担当の元副社長であるJohn Vorisは、Bronway社のプロジェクトについて、「間違いなく私がこれまで経験した中で最も難しいプロジェクトであったにも関わらず、スケジュー ルを遅らせることなく、期待するパフォーマンスを実現してくれました」と語っています。
また、Netflix社の元サービス&オペレーション主任であるAndy Rendichは、「Bronwayのおかげで、優れた技術を取り入れ、素晴らしいパートナーシップが築かれ、高性能の自動化が実現した」と語っています。
Bronway社の管理部長であるMartinO’Malleyは、コグネックスの画像処理技術を駆使し、高い読み取り性能を持つDataManバーコードリーダを選んだことに対して、「プロジェクトの成功にコグネックスは欠かせませんでした。

あらゆる画像処理サプライヤに対して徹底した調査と検討を行い、コグネックスの画像処理システムとその完成した技術が、この壮大で技術的に複雑なプロジェクトをサポートしてくれると判断しました。

これらの理由によりコグネックスを選定しましたが、技術的な問題が発生しても、コグネックスへの信頼が裏切られることはありませんでした。コグネックスは 原因究明のために(カリフォルニアの現地で)Bronwayのエンジニアと協力し、問題を完全に理解した上で徹底した対処を講じ、問題が再発しないよう DataManバーコードリーダのドライバーソフトウェアを新しいバージョンに更新してくれました。コグネックスは、Bronwayにとって信頼できる パートナーであり、今後のプロジェクトでも積極的に協力していきたいと思っています」と語っています。

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